漆便り
漆かき
15.6年前、庭に苗木を植えた漆の木。
大きく成長し、漆掻き職人さんに掻いてもらうこととなりました。
梅雨明けから10月中旬まで、漆の木の樹皮に傷をつけて出てくる樹液を一滴一滴掻きとり、手間と時間のかかる大変な作業です。
1本の木から採れる樹液は牛乳びん1本分、わずか200ccほどですから本当に貴重です。
樹液を採取し終えた木は、伐採されます。
「漆の一滴は血の一滴」と言われるように大切な大切な一滴。輪島塗のしっとりとした美しさと丈夫さの源です。
カマで木の表面を平らにするために薄く皮をはぐ
漆カンナで木にキズを付ける
乳白色の樹液
ヘラで樹液をかき採る
タカッポ(専用の容器)に入れて集めます